木彫分館:元明仏教造像
木彫分館:元明仏教造像
Wood Sculpture Gallery-Buddhist Sculpture: 13th to 17th Century
203 展示ホール
騎馬民族のモンゴル帝国は中国に対する、支配期間は短い事にも関わらずに、漢民族における主な信仰とした仏教を受け継ぐ事だけでなく、更にチベット仏像への大きな影響を深く与え、そして、皇室の力により中国西南部で龕と窟を開いたり、国師との職を設けたりしました。または「宣政院」との仏教の事務を司る機関を設置し、「梵像提舉司」で「絵画像及び土木刻みの工法」を管理します。それらを通して当時仏像を描くことや作ることも頂点に至ります。
明代仏教はほかの宗教とともに融和と発展していき、皇室から数多くの水陸法会などが行われていました。永宣時期における金銅造像の工芸発展も次第に熟練であり、民間で伝わっていた善書典籍及び宝卷文学には多くの仏教ストーリーなどに関して記されています。それに伴って観音信仰も東南アジア沿海で盛んに信仰されるようになります。この時期の仏菩薩像の形や造像の組合も多元的に現れ、羅漢及び聖僧の神韻も日常生活に近づいてきます。
元明時期、釈教の梵唄は流れ続いており、仏教信仰や造像表現も今日の形になってきます。
