経以伝法-碑林石経

経以伝法-碑林石経

Transmitting the Dharma - Rubbings of Chinese Classics from the Beilin Museum
202D 展示ホール

漢の武帝は儒学を奨励しましたが、経書は秦の焚書によって甚だしく散佚してしまっていたため、その内容は儒者に口伝されたものでした。党錮の禁と太学の不穏な情勢を経て「熹平石経」が太学に造立されると、これまで伝えられてきた経書の誤りが正されました。その後、董卓の乱により太学は廃れてしまいますが、曹魏の正始年間に「正始石経」が立てられ、今文経と古文経が並ぶことになります。北朝時代、石経は度重なる遷移で損壊し、続く安史の乱では礼楽が崩壊したため、唐代開成年間に「開成石経」が造立されました。現在の儒書は開成石経の九経を原本に、宋代に十三経まで追加され今日に至ります。

三大石経は中華民族の豊かで悠久な歴史と文化を載せ、往聖の為に絶学を継ぎ、万世の為に太平を開いた歴代先哲の精神を深く刻んでいます。

正始三体石経(春秋公羊伝)
曹魏
220-265 C.E.
紙本拓本
69 cm
202D 経以伝法-碑林石経
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