木彫分館:明清仏教造像
木彫分館:明清仏教造像
Wood Sculpture Gallery-Buddhist Sculpture: 14th to 20th Century
303 展示ホール
宋代より、中国仏法の普及は次第に庶民の中へと広がりました。宋・遼・金・元等の王朝を経て、観音及び羅漢造像の全体の数は増え、仏菩薩像の姿も一段と生き生きと躍動感に溢れるようになり、まるで側にいる智者明師がほほ笑み頷いて、全ての人に縁をもたらしているようです。
明清両王朝の民間に於ける木工芸は更に普及し、当時手工業は高度な発展を遂げ、各種木彫造像の細部にまで、その精巧さを見ることができます。この時期、仏教の民間への広まりは、民間の彫像をして前王朝よりも、増加しました。これら民間で作られた仏教木彫造像の彫刻は、官造に比べ素朴で飾り気がなく、その多くは荘厳な色彩及び金色に彩られています。巧みさと彩色による無言の叙述を通して、私たちが仏教造像の背景を理解し、参宝慈悲と衆生心願である無上の荘厳を体得することを願っております。
