菩薩立像
菩薩立像
北魏
386-534 C.E.
金メッキ きんめっき
45 cm
301C、302C 金剛実相-金銅仏造像
386-534 C.E.
金メッキ きんめっき
45 cm
301C、302C 金剛実相-金銅仏造像
北朝に流行っていた三つ葉の宝冠をかぶって、両側の冠帯は肩まで垂れています。広い額、ふくよかな頬、整った顔立ち、堅く引き締まったあご、細い目、薄い唇、口元に微笑をたたえています。長い首に狭い肩、すらりとした立ち姿、首飾りをつけて、その中央に連珠をぶら下げています。上半身は飾らず、素朴な天衣、連珠の瓔珞は両肩から垂れて、お腹の前の環で交差させて、「八」の字形のように裾にまとっています。垂れ下げた条帛は腕に懸かって外側に広がっていって、先端は魚の尻尾のように翻っています。襞をたたんで綿密で雑乱せず、裾はツバメが空飛ぶの尻尾のように左右に広がっています。抽象だが剛健に彫刻されて、落ち着いた雰囲気が漂って、やや舞い上がる着衣、内面的の精神を表します。北魏時代の520年から525年までの正光時期には痩せてすらりとした姿の「秀骨清像」を崇めることが分かります。右手に桃の形の鎖、左手に蓮の茎を持って、反花の蓮台に立って、蓮弁は尖って反り返って、力強く表現されています。



