菩薩立像

菩薩立像

北斉

550-577 C.E.

漢白玉

212 cm

103C 宝相荘厳-歴代石彫造像
本立像は北斉時代の河北地域おける典型的な造像であり、頭上に宝珠をあしらった盾形の花冠を頂いている。巻いた前髪が垂直に垂れ、辮髪を両肩に掛けている。首飾りの瓔珞には宝珠が散りばめられ、首の後ろで留めている。彫刻は精巧であり、全体的に均整の取れた体躯である。浅い刻線の衣文線は密ながら整然とした印象であり、両腕は欠け落ち、体にわずかに本来の色彩が残っている。華麗な瓔珞をあしらった装飾は見事であり、北斉の大型立体彫像に見られる超絶な技芸と優雅で素朴な趣が存分に体現されている。
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