三尊仏造像
三尊仏造像
北斉
550-577 C.E.
漢白玉 かんぱくぎょく
145 cm
202C 古冀遺風-漢白玉仏教造像
550-577 C.E.
漢白玉 かんぱくぎょく
145 cm
202C 古冀遺風-漢白玉仏教造像
歴代の河北仏教造像では、曲陽の定州系と臨漳の鄴城系の造像が最も優れています。大型で、石質は潤沢、彩色や金箔を全体に施し、超絶した技術です。主尊のブッダはすらりとした体つき、脇侍菩薩は瓶と蓮の花を持ち、宝冠をかぶり、瓔珞を着け、慈悲的な容貌で、精緻に彫刻されています。二つ菩提樹の下には二頭の竜が刻まれ、口に蓮の花を噛み、舞台のように生き生きし、まるでブッダが衆生に説法しているようです。菩提樹の葉が六つに分けられ、大乗仏教の六波羅蜜を象徴しています。百八枚の菩提の葉は煩悩即菩提の意味をしています。後ろには二人の羅漢が彫り付けられ、大乗と小乗仏教を表と裏で表現されています。この北斉時代の漢白玉三尊仏造像は古代漢白玉造像の傑作です。精巧な彫刻、緻密な構造、巧妙な発想、図像と教理が完璧に融合し、六世紀の河北地域造像の技術の高さをうかがえます。



