菩薩坐像

菩薩坐像



916-1125 C.E.

木造彩色 もくぞうさいしき

110 cm

木彫分館 102 木華美名を残す
遼時代の契丹族は中国の北部を拠点として、国を建てました。唐代末から五代まで戦争の中で、契丹の仏教は中国の影響を受けながら、独特の文化を創造しました。美術的に前の唐代の遺風を受け継いで、後の金代に影響を与えました。全体的に、遼代の仏教美術は唐代と宋代の伝統な特徴と草原民族のたくましく豪放な個性を融合しました。 高く円満な髻、宝冠は失われてしまいました。丸くなめらかな顔、眉と眉が離れているのが典型的な唐代と宋代の特徴です。耳の後からお下げを垂らして、肩にケープを着て、当時の胡人の衣装を着けています。さらに、胸の前に瓔珞をかけて、条帛は左の肩から斜めに上半身をまといます。二の腕とウエストに紐をまとって、馬に乗っているように風で袖が舞い上がっています。お腹がやや露出して、裙の裾の襞は疎密に表現されます。このような衣装と細部の表現は唐代と宋代の仏教様式と違って、遼代様式の独特さを感じさせます。
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