観音菩薩坐像
観音菩薩坐像
金
1115-1233 C.E.
木造彩色 もくぞうさいしき
126 cm
木彫分館 102 木華美名を残す
1115-1233 C.E.
木造彩色 もくぞうさいしき
126 cm
木彫分館 102 木華美名を残す
金王朝は遼代を滅ぼして、金時代の仏教美術は力強く、さらに優雅さを感じさせます。同じ時期の南方の宋と比べて、北と南の違う造像様式を示します。 菩薩は男性の姿を表して、半跏趺坐、髪の毛が高く束ねて、装飾が華やかな羽根の宝冠を被って、宝冠の真ん中に小さい化仏が飾られます。吊り上がる眉尻、切れ長の目、ふくよかで四角張った頬、口髭が生えて、首の後ろから両肩にお下げが垂れます。絡み合った条帛は肩から体の両側と二の腕に垂らして、二の腕に臂釧を着けます。裸になった上半身はやや長く、厚い胸の前に瓔珞をつけます。さらに、左の肩から右腰の側に斜めに垂らしている条帛は胸の前できれいに結んで、左側の太ももに垂らします。下半身(かはんしん)の裙の襞は繊細に刻されて、柔らかく自然に感じさせます。本像は金代の仏教美術で遼代と宋代の文化を受け継いで、遼代と宋代の文化の深い精神を表して、独特の気質を生み出します。現存の金代の仏教美術の中で重要な典型的の一つです。

