元珽妻穆玉容墓誌
元珽妻穆玉容墓誌
北魏
519 C.E.
紙本拓本
40 cm
102D 銘記写真-古人、生命の道のり
519 C.E.
紙本拓本
40 cm
102D 銘記写真-古人、生命の道のり
正式名称は「魏軽車将軍太尉中兵参軍元珽妻穆夫人墓誌銘」。一九二二年、河南洛陽南陳荘附近で出土した。于右任が収蔵していたものであり、鴛鴦七誌の一つ。元珽の妻、穆玉容は鮮卑族丘穆陵氏の貴族であり、北魏の勳臣八姓の一つ。魏碑の書法は漢末以来の初期の楷書を継承し、字形は斜勢を取り、転折は鋭く切れがある。本銘文はこれらの特徴に加え筆画が整然としているため、整っていながら変化に富んでおり、豪快な筆勢から穏やかな書風へと移り変わる転換期の書風であることがうかがえる。

